袋の中の酸素を抜いて、酸化・カビ・虫から守る!脱酸素剤の選び方
脱酸素剤の選び方
吸収量とタイプで選ぶ
ウェルパックとエバーフレッシュの選び分けを、
酸素吸収量(cc)とタイプの順にまとめました。
各シリーズページで楽天・Yahoo!・Amazonの送料込み価格を比較できます。
脱酸素剤は、袋の中の酸素を吸収して、酸化・カビ・虫から食品を守る資材です。焼菓子・和菓子・パンの日持ちを大きく伸ばせます。当サイトで扱うのはウェルパック(サイズ=酸素吸収量cc)とエバーフレッシュ(型+型番)の2シリーズで、どちらも鉄系の脱酸素剤です。
脱酸素剤は何をするものか
脱酸素剤は、密封した袋の中に一緒に入れて使います。袋の中の酸素を吸収することで、酸化・カビ・虫から食品を守ります。焼菓子・和菓子・パンなど、日持ちを大きく伸ばしたい商品に向きます。
当サイト掲載のウェルパック・エバーフレッシュは、いずれも方式は鉄系の脱酸素剤です。
当サイト掲載のウェルパック・エバーフレッシュは、いずれも方式は鉄系の脱酸素剤です。
乾燥剤とは目的が違います
よく混同されますが、乾燥剤は「湿気」から、脱酸素剤は「酸素(酸化・カビ・虫)」から食品を守るもので、目的が異なります。クッキー・煎餅・海苔のように「湿気ると台無し」の食品は乾燥剤、日持ちそのものを伸ばしたい商品は脱酸素剤、というのが基本の選び分けです。
乾燥剤(シリカゲル・シートドライヤー・ドライカル)の選び方は乾燥剤の選び方で扱います。シリーズの一覧は乾燥剤・脱酸素剤 価格比較からご覧いただけます。
乾燥剤(シリカゲル・シートドライヤー・ドライカル)の選び方は乾燥剤の選び方で扱います。シリーズの一覧は乾燥剤・脱酸素剤 価格比較からご覧いただけます。
吸収量(cc)で選ぶ ― ウェルパックのサイズ
ウェルパックの10S・20S・30S・50S・100Sは、違いは酸素吸収量(cc)です。サイズ名の数字がそのまま酸素吸収量(cc)で、10S=10cc、100S=100cc。いずれも100個入が基本です。
| サイズ | 酸素吸収量 | 向く食品 |
|---|---|---|
| 10S | 酸素吸収量10cc | 焼菓子・和菓子・パン |
| 20S | 酸素吸収量20cc | 焼菓子・和菓子・パン |
| 30S | 酸素吸収量30cc | 焼菓子・和菓子・パン |
| 50S | 酸素吸収量50cc | 焼菓子・和菓子・パン |
| 100S | 酸素吸収量100cc | 焼菓子・和菓子・パン |
選ぶ基準は「袋の中の空気の量」です。乾燥剤が食品の重さを基準にするのに対し、脱酸素剤は袋内の空間容積(中身を詰めたあとに袋の中に残る空気の量)に対して選びます。同じ食品でも、袋が大きく空気が多く残るほど、必要な吸収量(cc)は大きくなります。
足りないと脱酸素しきれません。必要量の目安はシリーズページ・各サイズページに記載していますので、実際に使う袋の寸法と照らしてウェルパック サイズで選ぶ 価格比較でご確認ください。
足りないと脱酸素しきれません。必要量の目安はシリーズページ・各サイズページに記載していますので、実際に使う袋の寸法と照らしてウェルパック サイズで選ぶ 価格比較でご確認ください。
必要な吸収量(cc)の出し方 ― メーカーの計算式
エバーフレッシュのメーカーである鳥繁産業は、必要な酸素吸収量を出す計算式を公開しています。空気に含まれる酸素はおよそ21%なので、袋の中に残る空気の体積に0.21を掛けた値が、吸収させたい酸素の量(cc)になります。
容器内酸素量(cc)=(たてcm×よこcm×高さcm-食品の重量g÷密度g/ml)×0.21
食品の重さをそのまま引くのではなく、重さを密度で割って「食品が占める体積」に直してから引くのがメーカーの式です。密度はメーカーが数字を示しています。
| 食品 | 密度 | 備考 |
|---|---|---|
| 一般的な食品 | 1.0g/ml | 焼菓子・和菓子・パンなど |
| 生麺・餅 | 1.2g/ml | メーカーが挙げる例外 |
| 羊羹・ういろう | 1.3g/ml | メーカーが挙げる例外 |
| 穀類 | 1.4g/ml | メーカーが挙げる例外 |
計算例(餅100gを12×8×2cmの袋に入れる)
袋の体積は 12×8×2=192cm³。餅の密度は1.2なので、餅が占める体積は 100÷1.2=約83cm³。袋に残る空気は 192-83=約109cm³。これに0.21を掛けて 約23cc。ここから「これより大きめで一番近い」吸収量、つまり30ccの商品を選びます。
袋の体積は 12×8×2=192cm³。餅の密度は1.2なので、餅が占める体積は 100÷1.2=約83cm³。袋に残る空気は 192-83=約109cm³。これに0.21を掛けて 約23cc。ここから「これより大きめで一番近い」吸収量、つまり30ccの商品を選びます。
密度で割らないと1サイズずれることがあります。よく見かける「(たて×よこ×高さ-重量)×0.21」という書き方で同じ餅を計算すると (192-100)×0.21=約19ccになり、選ぶのは20ccです。23ccと19cc=選ぶ商品が30ccと20ccで変わります。密度が1.0より大きい食品(餅・羊羹・穀類)ほど、この差は開きます。
※ メーカーは「鮮度保持剤の使用を検討される場合は必ず実装試験を行い、希望の日持ちや食品の乾燥状態等を確認した上で選択してください」と明記しています。計算はあくまで出発点で、最終判断は実際に詰めて確かめた結果によります。出典=鳥繁産業「製品の選び方」(外部サイト)。
エバーフレッシュのタイプ選び(QJ/LJ/VQ)
エバーフレッシュ(鳥繁産業)は、まず型(QJ/LJ/VQ)を選び、次に型番(酸素吸収量cc)を選ぶ2段構えです。型番の数字が酸素吸収量(cc)を表します。
| 型 | 効き方 | 向く食品 | 型番展開 |
|---|---|---|---|
| QJ | 速効 | 一般的な焼菓子・和菓子・パン | QJ-10〜QJ-300(9型) |
| LJ | 緩効(低水分) | あられ・煎餅・乾物・粉末 | LJ-10〜LJ-300(9型) |
| VQ | 両面+酸素検知剤付き | 確実に脱酸素したい商品 | VQ-20〜VQ-300(7型) |
QJ(速効タイプ)=短時間で酸素を吸収する速効タイプ。一般的な焼菓子・和菓子・パンに。
LJ(緩効・低水分タイプ)=ゆっくり反応する低水分タイプ。あられ・煎餅・乾物・粉末に。
VQ(酸素検知剤付き・両面タイプ)=効き具合が色で分かる検知剤付き。両面吸収で、確実に脱酸素したい商品に。
型を決めたあと、袋の中の空気の量に合う型番(cc)を選びます。型番ごとの比較はエバーフレッシュ 型で選ぶ 価格比較から。
LJ(緩効・低水分タイプ)=ゆっくり反応する低水分タイプ。あられ・煎餅・乾物・粉末に。
VQ(酸素検知剤付き・両面タイプ)=効き具合が色で分かる検知剤付き。両面吸収で、確実に脱酸素したい商品に。
型を決めたあと、袋の中の空気の量に合う型番(cc)を選びます。型番ごとの比較はエバーフレッシュ 型で選ぶ 価格比較から。
QJとLJの分かれ目は「水分活性(Aw)」です。メーカーは保持剤の適用範囲を、食品の水分の多さを表す水分活性(Aw)で示しています。Awは0〜1の数字で、1に近いほど傷みやすい食品です。同じ「クッキー」でも配合や焼き時間でAwは変わるため、メーカーは無料でAwを測る「お菓子の健康診断」を用意しています。迷ったら実測してもらうのが確実です。
脱酸素剤は「ガスバリア性のある袋」とセットで使う
ここが最も間違えやすいところです。脱酸素剤は、ガスバリア性の高い密封袋とあわせて使うことで効果を発揮します。脱酸素剤だけを選んでも、袋が合っていなければ想定どおりには働きません。サイズや型を決めるのと同時に、袋もガス袋(バリアタイプ)から選んでください。
シリーズ別の価格比較へ

コメント